月経前症候群の効果的な療法

月経前症候群が疑われたら

月経前症候群は個人差が大きく、症状は人によって様々です。月経前症候群ではないかと感じたら、早く治療を始めましょう。

 

月経前症候群の特徴は、生理がある女性にのみ起こり、排卵から生理が始まるまでのおよそ2週間に渡って痛みや不快感、あるいは感情の乱れなどの症状に悩まされ、そして、生理が終わると嫌な症状は消え去る点です。

 

初潮を迎えていない女性や閉経後の女性、何らかの理由で生理が止まっている方(卵巣摘出手術を受けた場合も含みます)では起こらず、生理があっても無排卵周期だと症状は現れません。

 

月経前症候群と似た症状を持つものに更年期障害があります。どちらもホルモン異常によって起こりますが、月経前症候群はエストロゲンの過剰分泌、更年期障害はホルモン自体の減少が原因で、肩こりやイライラなどは両方で起こりますが、原因が違いますから治療法も全く同じではありません。

 

それから、月経前症候群が重いと、生理痛も重くなる傾向にあります。あまりに生理痛が重い場合は月経困難症と診断され、早めに治療しなければ不妊症になることもあって注意が必要です。

 

月経前症候群だと思っていても、下垂体機能障害だったり、卵巣機能不全、脳の機能異常といった可能性も考えられます。月経前症候群が疑われたら、早めに婦人やPMS専門外来などで受診しておくのが大切でしょう。